合成音声の利用の目的
一般的に合成音声は肉声音声に劣るとされており,合成音声を嫌う人も多い.しかし,
逆に合成音声の方が好きだという人もいる.そういう人のために音声説明を自分の好みに
あった音声で聞くことができるように機能拡張することが目的である.
使用ソフトについて
今回の音声合成では SofTalk (ソフトーク)というソフトを使用したSofTalk
では文章を入力し,女性,男性,ロボットなどの 21 種類の中から音声を選択し,
読み上げる方法となっている.音声選択画面を図1 に示す.注意することとして,今
回のように順序回路で用いられる FF( フリップフロップ)のような専門用語はあらかじめ単
語登録をする必要がある.その方法を図 2 に示す.登録後の状態を図 3 に示す.




合成音声での問題点
文章をそのまま読み上げるだけでは棒読みとなり,肉声音声に比べ品質が大きく下回る.
大きな違いとしては肉声には自然と付けられている文章間のブレスや発音時の強弱があるという点である
合成音声でそれらを再現することができれば,品質も大きく上昇するものだと考えた.
方法としてブレスは普通の文章中では付けないような位置に句読点を追加する方法.
発音時の強弱は音量,再生速度の異なる複数の音声をつなぎ合わせて 1 つの音声として再生す
るというものである.
合成音声利用の検討の理由
上記での問題点は改善することができ、ブレスと発音時の強弱については肉声に近づけることができた.
しかし,今度は音声のつなぎ目部分での違和感が大きくなってしまい,品質としても肉声には大きく劣るという結果になった.
そのため,今回の合成音声の利用は見送りとなった.